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ゆびさきで考える

気がつけばブログをあまり書かなくなってしまった。
そのことを、自分のことながら淋しく思っています。

どうしてだろう?と考えてみると、目の前のことに日々精一杯というだけでなく、自分はどこか、立派なことを書こうとしているからなんじゃないか?という気がしてきました。

身の丈を考えれば、そもそも立派なことなど書けないのです。
だからとにかく、指を動かしてみました。
駄文をお許しください。

SNSが発達し、言葉を空中に放つことは本当にたやすくなりました。
ツイッターも楽しんでいますが、ここでの言葉は、ポストイットにちょいと書いて、誰か読んでくれたらなと、大通りの壁にぽいぽい貼っている気分。

でも、私はそろそろノートが恋しい。
ポストイットはそのうち風に飛ばされてしまうけど、ノートというものは死んだ後にも残ることが多い。
だから、誰の為にもならなくても、今までの私やこれからの私の為に、自分の瞬間をノートに残す癖を、もう一度手に入れたいと思います。

と、言っても急にはうまくいかないかもしれないけれど・・・、1日もやらない一生よりも、3日坊主の3日間の方が、どれだけ価値があるだろう?ということで。
とにかくまずは、ゆびさきで考えてみた。


お読みいただき、ありがとうございます。
皆さんの一日が、健やかなものでありますように。
 
profile * 小夏の呟き * 13:23 * comments(0) * trackbacks(0)

春を待つ雨

 
今日は、一日雨模様。

曇り空に、ついしんみりしそうになったけど、ベランダの花についていた雨の雫が、水晶のようにきらりと光るのを見つけて、嬉しくなりました。

こんな日のおでかけは、いつも長靴です。
長靴をはくと、勇気が出てわくわくする。

ふと、心の中にも、長靴と雨傘を置いておくとよいのかもしれない、と思いつきました。

ある本とか、あることば。
歌とか、香りでもいいし、お菓子でもいい。
笑顔でもいい。
ターシャ・テューダーの本の中で、私は心が悲しい何かに襲われそうになるとき、目を閉じていそいで睡蓮の花を思い浮かべるの。思い浮かべるのはガチョウのひなでもよいのだけど、というくだりがあったのを思い出しました。

この雨が上がれば、きっと春が来る。
そんな風に想像しながら、こころ温めて過ごす日。

きがつけば、あっという間に3月となりました。

profile * 小夏の呟き * 16:09 * comments(0) * trackbacks(0)

スカートをはく

寒さに負けて、もうずっと、パンツスタイルのみで過ごしている冬でした。
なんだか、気持ちを換気したくなって、それでふと思い立って、久しぶりにスカートをはいてみました。

急に、背筋が伸びる気がした。

私はけしてお洒落さんではないけれど、鳥が自分の羽の手入れするように、身にまとうものにも、もう少し頓着しなくちゃな、と反省。
書き物仕事をしている時期などは特に、部屋に籠っている時間も多いため、着るものは着心地と清潔ささえあればあとはよい!ということになりがちな私・・。
衣裳をまとって魔法がかかる俳優のように、衣を変えて気持ちをリフレッシュすることの喜びを、忘れていた気がします。

20代の頃は、好きな男の人に喜んでもらうことと、自分が個性的である、ということをなんとか形にしたくて洋服を選んでいました。
今思い出すと、それもちょっと恥ずかしいけれど。

30代に入り、仕事が忙しくなってきてからは、洋服を選ぶ為の時間は、どんどん後回しになって、なんとなくになってゆきました。

今は、自分が自分で喜べるものを、そして地味であっても私らしいと思えるものを、選んでみたいと思います。

これから出会う、40代の自分が何を着るのか、贅沢はしなくとも、やはり、20代、30代、とは違う目線が必要な気がしているのです。

新しい自分の為の衣を、うまく見つけられるかしら?
洋服一着のことでもよい、私は、新しい羽を手に入れたい。

ちょっとくらい失敗してもいいから、焦らずに、ゆこう。





profile * 小夏の呟き * 21:49 * comments(0) * trackbacks(0)

五年目の学食


2月は、海城中学校に演劇のワークショップで伺う月。
いつのまにか、それが毎年恒例の時間となりました。

授業は午前中からはじまるため、お昼ご飯をいつも学食の職員用のコーナーでいただきます。これが、毎年ひそかな楽しみでもあります。
写真は、5年目の学食。

何度もアシスタントとして同行してくれている組員や、青☆組の常連俳優さんの田村元さんに加え、今年のワークショップチームには、新劇団員のトルティも加わりました。
ワークショップの進行役として、普段作品作りを共にしているメンバーと一緒に継続してプログラムに取り組めるのは、本当にありがたいです。
子供達との演劇作りは毎年新しい発見や課題がつきませんが、同じ担当の先生方(先生方が、本当に素晴らしい)と、同じアシスタントメンバーで、チームを組んで歩んできたおかげで分かったことは沢山あります。
特に、5年間ずっとアシスタントを続投してくれている、福寿、れいちぇる、には感謝がつきません。

この5年間の間に、お母さんになった福寿。
産休で俳優としての出演を暫くお休みし、劇団活動に最初に復帰したのは、この海城中学校でのワークショップでした・・。
劇団最年少として、入団したてだったれいちぇるは、今や、私が日本各地でワークショップ講師をさせていただくときの欠かせないパートナーとして、一緒に各地を飛び回り、アシスタントとして、時にはワークショップで作った作品の出演者として、逞しく活躍してくれています。

青☆組を劇団化してからも、ちょうど5周年。
劇団としての歩みが、海城中学校のコミュニケーション授業の歩みと共にあることも、なんだか感慨深いです。
継続と前進と、発展と。
簡単なことではないけれど、そのチャンスをいただけていることを、もっと自分の勇気にしたいと思います。

今年は、学校の校門の前で「・・あ!こなっちゃんですよね?!昨年は、コミュニケ―ション授業でお世話になりました!」と声をかけてくれた高校一年生がいて、なんだか感無量でありました。

これからも、たくさんの学生達と出会えますように。


profile * 小夏の呟き * 12:54 * comments(0) * trackbacks(0)

チューリップ

 チューリップの原種、というものを買いました。
小さな球根に、小さな赤い花。

早く春がきますように。

どんなに心が疲れる瞬間があっても、花を見ると、いつも深呼吸できます。

だから、部屋に、花を欠かさなくなりました。

今日も、綺麗に咲いてくれてありがとう。

今年もまた春という季節が来る。
毎年、欠かさずに来る。

なんて素晴らしいことだろう。


profile * 小夏の呟き * 00:27 * comments(0) * trackbacks(0)

凍えた指先に息を吹きかける

 

風はもう、真冬の手触り。
街角も空も、すべてがひんやりとしていて、空気のひとつぶひとつぶに小さな氷の結晶が隠されているのではないかしら?と思うほどです。

寒い寒い冬は、哀しいことが、他の季節よりももっと哀しく感じるような気がする。
そんなことをうっかり思っていると、カラダや心が、きゅっと縮こまってゆくようで・・。
でも、死と向かい合った時に、はじめて自分の鼓動のあることに感謝するように、この季節でなくては見つけられないものも、きっと沢山あるはず。
そう思って凍える指先に息を吹きかけてみれば、自分の吐く息の熱さに、体の奥が、生きよう、生きよう、と燃えていることがわかるのです。

冬子ちゃんという友人がいます。
美しい名前だと思いました。
だけど、私には生まれて初めての珍しいお名前だったので、出会った当時に言いました。
春子さんや夏子さんには会ったことあるけど、なかなか珍しいね、と。

「私もね、小さい頃は冬なんて寒くて嫌だな、なんで冬子にしたのかなと謎に思ったりしていたのだけど、そうしたらお父さんがね ”冬はね、本当は温かい季節なんだよ” って、そう言ってくれたの。それから自分の名前が好きになったの。」

冬子ちゃんはそう言って教えてくれた。
彼女が、お父さんの語り口を真似て言った ”冬はね、本当は温かい季節なんだよ” は、本当に温かく優しい音をしていました。
20年以上たった今でも、私の耳の奥に、小さなともし火みたいにその声が残っています。
マッチを一本取り出してしゅっ!と擦るみたいに、耳の奥で、懐かしい声や言葉に火を灯すのはとてもいい。勇気になるから。

しゅっ。
耳の奥に言葉を灯し、今日も凍えた指先に息を吹きかける。
そうしてまた、足早に街角を歩き出すのです。
冬という季節に隠された温かさを、探しながら、ひとつづつ数えながら。



profile * 小夏の呟き * 12:48 * comments(0) * trackbacks(0)

新春を寿ぐ




あけましておめでとうございます。

横浜の実家の庭先で、今年も早咲きの紅梅を見つけました。
冬空にぽっと一輪、小さくも堂々と咲く紅色は、どこか、希望のともし火のようです。
毎年お正月に、この早咲きの紅梅を見つけると、本当におめでたい気持ちになります。

この紅梅の木はもともと、父が自ら軽トラを運転し、苗木の頃に東京の生家から横浜に運んだものであるという事を、この新年に知りました・・。
大きく育った梅の木の下で、私は、この木が芽吹き歩んできた歴史を思いました。

花、一輪、咲かせることの、めでたさ。
その、凄さ。
今日まで枯れずにいてくれて、毎年花を咲かせてくれてありがとう。

また、新しい一年が始まります。

ありがとう。そして、おめでとう。

寿ぐ(ことほぐ)、という言葉は、言祝ぐ、ことばで祝うことなのだと言います。
ことばには、人間を祝う力がある、そういう明るい力がある。
今年は、そのことをもう一度噛みしめて進んでみたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。
皆様の新しい一年が、ますます素晴らしいものとなりますように。


profile * 小夏の呟き * 14:22 * comments(0) * trackbacks(0)

ゆく年、くる年、

本年も、沢山の方のお力添えで歩むことができました。
本当にありがとうございました。

故郷の横浜で、ゆく年、くる年、見つめる今夜です。

不惑を迎える、2016年。
深呼吸して、笑顔で迎えたいと思います。

今夜、この星が平和でありますように。
profile * 小夏の呟き * 23:54 * comments(0) * trackbacks(0)

海辺からの手紙



宮崎から戻り、東京凱旋公演の幕があきました。
お陰様で、連日温かいダブルコールをいただいています。
作品が拍手をいただくたびに、『海の五線譜』という作品の故郷が、宮崎であることを想います。

宮崎がモチーフ、というと、タイトルの通り、海や、町や、空が、モデルになっているように感じられるかもしれませんが、今回の作品を創作する中で、私は、土地の思い出は、そこで出会った人々に尽きる、ということを噛みしめていました。

空も、海も、月も、
その時々で、私の横にいてくれた誰かとの、思い出の欠片です。

5年間の宮崎との交流の末に生まれたこの作品に取り組んだことで、私は、演劇の持っている豊かさや醍醐味を、そして演劇にしかなしえない贅沢さというものを、改めて知ることができたような気がしています。

ふたつの故郷に捧げたこの作品が、ご来場くださるあなたへの、ささやかな贈り物になることを願います。

心からおすすめできる新作となりました。

劇場の浜辺でお会いしましょう。
温かい潮風の中で、お待ちしています。

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  青☆組 vol.21
『海の五線譜』 作・演出 吉田小夏
●宮崎公演 2015.11.28-29@メディキット県民文化センター
●東京公演 2015.12.5-14@アトリエ春風舎

●詳細はこちら
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profile * 小夏の呟き * 10:43 * comments(0) * trackbacks(0)

海と恋文



大好きな宮崎の海を見た夜に、このページを書いています。
ご無沙汰しております。小夏です。
ついに、青☆組の初ツアー公演作品『海の五線譜』が宮崎の地で幕をあけます。

恋文のような戯曲を書きました。
いつもの青☆組よりも、ラヴストーリーの色が真っすぐ濃く出ている作品だと思います。
と、書くと少し照れくさいのですが、どう転んでも大人という年齢になった今だからこそ、向かい合えたモチーフなのかもしれません。
宮崎は、私が生まれて初めて滞在型制作で演劇を作った思い入れの深い町です。
それは初恋のように瑞々しい記憶となりました。
その時の体験の豊かさのおかげで、私は、地域滞在型の演劇制作に積極的に関わるようになりました。今、各地でそのような活動をする機会をいただいているのも、巡り巡って、宮崎との出会いのおかげだと思っています。

ラヴストーリーと書きましたが、これは、ある老夫婦の物語でもあります。
そう、大人の為の愛と恋の物語なのです。

大人になってからの恋心は難しい。
笑い飛ばすのはうまくなっても、傷つくことに免疫ができても、上手になるわけじゃない。
愛なら平和かと言えば、それもそこまで単純なものではないのでしょう、一生。
けれど、清濁併せ呑む時間が大人を作るのなら、その果てで、自分以外の誰かの幸せを心から祈り続けることは、人間の持つ光の側面だと私は信じたいのです。

清濁併せ呑む、という言葉は、海の有様から生まれた言葉です。
私はいつになったら、海のような女になれるのだろう。
もしかしたら一生届かないのかもしれません。

でも、今日も、私なりの人間の愛し方を、戯曲を書き演劇を作ることを、続けるしか道はないように思います。

温かい気持ちで劇場からお帰りいただける作品です。
大切な人とご一緒に、もしくは、そっとひとりで、ぜひ足をお運びください。

この手紙が、どうかあなたのもとに届きますように。

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  青☆組 vol.21
『海の五線譜』 作・演出 吉田小夏
●宮崎公演 2015.11.28-29@メディキット県民文化センター
●東京公演 2015.12.5-14@アトリエ春風舎

●詳細はこちら
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profile * 小夏の呟き * 13:12 * comments(0) * trackbacks(0)
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