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朝を迎える

今朝、目覚めたときふと、思った。
いつの日か、目覚めない朝が必ず来るのだと。

眠りから朝を迎えることの不思議さを、そのまま数秒考えた。
なぜそんなことを想ったのだろう。
朝が来ない日が来るのなんて、うんと未来のことだと思って生きてきた。
だけどこの頃は、いつ誰に何がおこってもおかしくはないなと思う。
そう思うのは、年齢のせいなのか、時代のせいなのか。

死を、新しい世界での目覚めだと思うと、少しだけ愉快になる。
天国はやはりお花畑なのだろうか。
極楽浄土は白檀のような香りに満ちている気がする。
三途の川の岸辺は、霧が濃く立ち込めているに違いない。凄く天気が悪そうだ。
目が覚めた、と思った時、蓮の花が揺れるのが見えたり、鬼がギロリとこちらの顔を覗いていたり・・。
そうしたらそれはもう、朝ではないのだろう。

自分の場合は、子供の頃を一緒に過ごした柴犬が、顔を覗き込んでくれる気がする。
そう思うとなにやら少しも淋しくないな。

かつては夜が一番の友だった。
朝は苦手な時間だった。
今は夜がさほど得意ではなくなってしまい、昔より朝と仲良くなった気もするのだが、本当のことを言えば、夕暮れ時が一番好きだ。
朝へのコンプレックスは低血圧のせいではなく、どこか堅気ではない人生を進んでいる自分へのささやかな引け目なのかもしれない。
でも、朝を失う日が来るまでは、少しでも朝が楽しめたらいいなと思う。

わたしは、明日も、目覚めたい。
そう思える今日に、感謝。
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