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海の夢

海の夢を見た。

ロシアの海の夢。
最北の、海の町の夢。
曇り空の下で、紺色の巨大な波が嵐のように揺れていた。
何艘もの大きな船が停泊しており、波と一緒に揺れていた。

恐ろしい風景のようでもあるのに、見つめる私の心は静かだった。
船はけして転覆することなく操縦されているし、鯨さえ飲み込みんでしまいそうな大波も、こちらまでは襲ってこない、ということを、夢の中で知っていた。
だから、あまり怖くなかった。

空はひんやり曇りで太陽はなかった。
オレンジ色の光のランプが、海辺の建物の窓に、いくつも温かく灯っていた。
建物はどれもとてもクラシックだった。

私はその海辺の町に、南に住む男の人と二人で来ていました。
ああ、波が凄いね、といいながら、車をとめて、お店に入り腰を下した。
寒く暗く波は高かったけど、二人だったから、とても安全で守られているように感じた。

チェーホフを少し読んだせいでしょうか。
こんな夢を見たのは。

私はロシアに行ったことはない。
でも南に住む男の人は、知っている親しい人だった。

鮮やかな夢は、悪く無い。
少しだけ、冒険をしたような気持ちになって、勇気が湧くから。

次回作の『海の五線譜』には、海辺の町が出てきます。
北の海ではなく、温かい海の町。

目まぐるしかった夏のことは、振り返れないままそっと箱にしまって、
私は今、その海のことばかり考えている。

今日は雨です。
雨の日は、眩暈がしないように、酔い止めを飲む。
そしてまた、えいやと「想像」と呼ばれる冒険の海に、飛び込んでゆく。

底が見えなくても、果てが見えなくても、恐れずに、飛び込んでゆく。




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