<< January 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 冬の日、特別な日々。 | main | 霧の夜 >>

冬の空、赤い星。

公演が終わり、あっという間に1週間が経ってしまった。

作品の振り返りなども書き記したいと思っているのだけど、体調を整えたり、先に予定が組まれていたいくつかの企画に取り組んでいるうちに、あっという間に時間がたってしまった。
個人的には、怪我の応急処置をしたまま乗り切った公演の後だから、この程度の疲れで済んでいるのはむしろ上等なのかもしれない。

このところちょっとバファリンのお世話になりすぎたので、今日は思い切って発想をかえてみた。
原因を絶つことができれば、と、リンパマッサージに行った。
頭痛と熱が続いたので、風邪かと思っていたけれど、やはり、目、首、肩、の疲れと、心因性のものと、・・そのあたりが熱の原因だったみたいで、だいぶ楽になった。

今夜はひさしぶりに、どこも痛くない。
大切なことだ。

そもそも、どこも痛くない瞬間なんて、そんなにあるだろうか?
心の痛みも含めてしまうと、人は常に擦り傷にまみれながらそれでも笑って生きている動物に思えてならない。
ならせめて、努力で変わるものなら、体の痛みだけでもとっておきたい。
そして、どんなときでも笑える力を持っていたい。

ともかく、今夜はひさしぶりに体がどこも痛くない。
それで、やっと、こうやって自由な言葉を、少しづつ綴る気力が戻ってきたので、指慣らし。
駄文をお許し願いたい。

帰り道、夜空をみあげると、このところ赤い星ばかりが目に飛び込んでくる。
チラチラ瞬く、赤い星。

赤い星は、一番、お年寄りの星。
昔、先生が教えてくれた。

星は若いときは青白く、だんだん、白、黄、オレンジ、赤、と落ち着いてゆき、最後は消える。
光が地上に届く膨大な時間を考えると、私の目に届いている赤い光の持ち主は、もう、消えているのかもしれない。
既にこの世にいない作家の文学に触れている時のような、不思議な気持ちになる。

だけど、私、見ています。
あなたはもう一生を終えてしまって、そこに居ないかもしれないけれど、あなたの居た証拠を、その証明の瞬く赤い光を、美しいと思いながら、しっかりとこの目で見て、そして励まされています。

赤い星の光に向かって、心の中で話しかけてみる。

自分にとって本当のことなんて、そうそう口に出来ない。
心の中でやっと言葉になるくらいで。

だから私は台詞を書くのかもしれない。
言葉にできることと、出来ないことと、本当のことが詰まった沈黙を、紙の上に残そうとしているのかもしれない。
今夜はそう思う。

私は、心の中で何度もあなたに愛の言葉を告げた。
でも、一生口にはしないだろう。
今夜はそう思う。

明日も、赤い星はちゃんと見えるだろうか。
空に、瞬いてくれるだろうか。

オリオン座からずっと、斜め下。
私はまだ、その星の名前を知らない。


profile * 小夏の呟き * 01:38 * comments(0) * trackbacks(0)

コメント

コメントする









トラックバック

このページの先頭へ