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朝焼けの色

眠れない日の明け方に、朝焼けを見ました。

窓の外が突然桃色になったので、ベランダに出たら、まるで波のような雲の群れ、大きく風に流されていて。
群青、紫、桃色、薄紅、金色、水色。
目の前で、雲の色がどんどん変わってゆきました。
静かで、空は絵画のようで。
東京の片隅のこんな場所で、こんな非日常の時間を見ることができるのかと、心が震えました。

この写真は、一番綺麗だった時間のあと。
でも、一番綺麗な時は、目の玉の裏側にしっかり焼き付けたからそれでいい。

27歳からの10年間、あまり自分の写真がありません。
今にして思えば、少しでも若い時期に、たくさん写真とっておけばよかったな、と、乙女心がしんみりしたりもしますが、でも、誰かの思い出の中に残っていることを信じられるなら、それでいい。

ここから先の10年。
少しは写真もとってもらおうと思うのですが、どんどん成熟しておばあちゃんに近づいてゆく中で、誰かの目の玉の裏側に、その時なりの綺麗さで、残りたい。

たぶん、ひとりでもいいんだとおもう。

筆がぶれそうになったり、アイディアに詰まる時には、その作品を誰かひとりだけのために捧げるつもりになってみると、色々なことがはっきりすることがあります。
これは不思議なもので、多くの人の為に、と思うより、たったひとりの為に作った作品にこそ、普遍性が生まれたりする。
私が持っている数少ないコツのひとつです。

小説の中表紙に時々、○○に捧ぐ、とあります。
あれは意外と、王道なのだと思うのです。

愛というと、安く聞こえてしまうだろうか。

さて、がんばらないと。
うかうかしているとあっという間に宵越しをして、朝焼けを見ざるをえなくなる。

それもまた、よいけれど。



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