7本目の薔薇
2011.10.18 Tuesday

お花屋さんのお姉さんの笑顔が、眩しかった。
とても疲れていた午後だったので。
オマケで後から足してくれた2本の最後の1本が、一番まだ蕾で、瑞々しくて、とても芳しかった。
神様がくれた、7本目の薔薇。
マーケットで夕飯の為の野菜を買い、ずんずん歩くと、なかなか馴染めなかったこの二つ目の街にも、少し居場所を作れるかもしれないと感じた。
そんな夕暮れの甘さをひっくりかえすように、突然、夜の嵐が通過して、心が暴れて、だけど眠る時は静かだった。
温かく静かだった。
たまには、泣くのもいい。
花なんてどうでもいいのだろうと、ずっと思っていた人が、そうではないのだということを知った。
最近の出来ごとの中で、それが一番、嬉しかった。
泣きたいほど嬉しかった。
駄目だねぇ、いい年して泣いてばかりだ。
でも、思いもよらぬ花を手にすることもある。
徒然なる日々。