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いつもと変わらない朝のフリをして

いつもと変わらない朝のフリをして、二度とない今日がやってくる。
朝は、幾つもの葬られた昨日の上に降り注ぐ。

増えるのは、傷だけ?
晴れの日も、雨の日も、裸足で歩く。
歩き続ける。
やがて繋ぐ手も変わって。

最期の日々は、たとえひとりで歩くことになっても、この細胞のひとつひとつに、生きただけの昨日が積もっている。
傷は悲しいことではなくて、生きた証だ。

愛されて、この体がある。
いつもと変わらない朝のフリをして、今日も体の中を新しい血が巡る。
温かい鼓動。
どんなに遠くにいても、耳を澄ませれば聞こえるはず。

夢は夜みればいい。
朝は、ただ、鼓動があり、血が通い、目が覚めたことを喜んでいたい。

生きているだけで、そこに希望があるから。

名づけようのない愛を胸に。
いつもと変わらない朝のフリをして、でも、真新しい自分がいる。
風の中に。
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