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ある朝

ようやく晴れた。
宮崎、4日目。

宿の窓辺に飾ったお花がまぶしい。
東京でも一人暮らしをしているのに、なんだか部屋を広く感じる。
花を飾ったのは、ちょっとした寂しさからだけど、心細いのは悪いことではない。
本当に欲しいものや必要なものが、いつもよりもよくわかる。仕事、最低限の洋服、最低限の本、ささやかな愛。

短い旅をすると思い出すこと。
人生の中ですれ違った人々のこと。
19才の時ケニアで出会ったナイロビ大学演劇学科のモーリス君も、24才の時サンディエゴで出会ったUCSDの歯医者志望のデイジーも、一緒に遊学したソウルのジーヤンにも、私はおそらくもう一生会う事はないんだろう。
心から探し出せば、会えるのだろうか。
だが、メールはむなしくエラーで戻ってくる。
ジュヌビリエの夜道を守ってくれたファビアン君にはまた会えるだろうか?

あの日、私を棄てたあの人と、いつかまた笑いあえるだろうか。
作り笑いではなく。郷愁みたいに、笑えるだろうか。
そっと祈る。届かなくても。叶わなくても。

通り過ぎていった大切な人々のことを思う。
旅も、人生も、大体同じことだ。

ある朝。
それは、最後の朝なのかもしれない。
私とあなたが、微笑みあうのも、お茶を飲むのも、これが最後なのかもしれない。
一生。

そんな瞬間のひとつひとつを織り上げるように、演劇を作れたらと願う。

若干感傷的になっていたので、夜ご飯は旅先ながらもがんばって自炊してみた。
備え付けのお鍋ひとつのみ。
岩塩だけはもってきたから、ちいさなナイフで簡単なおかずを作った。
宮崎産の小松菜と豚肉、熊本産のトマト。
パプリカをいれて、洋風の彩り煮びたし風。
よく作るんだけど、小松菜が一把まるまるっと食べられるのがいい。
あと、おいしい塩さえあれば、豚の出汁とトマトの酸味とパプリカの甘みで他の調味料なしでもすこぶるおいしいのが助かる一品。
もちろん、たまごかけご飯の卵も宮崎産(笑)

明日も、がんばる。

ある朝。
それは、最後の朝なのかもしれない。
私の人生の。

まさか、と思いながらも、そのくらいのつもりで朝の光を浴びていたい。
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『世界は踊る〜ちいさな経済のものがたり〜』
2010年10月30日−31日
@メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)
ご来場、心よりお待ちしています☆
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コメント

ボクも、今朝は、味噌汁を作ってみました。平日はお弁当を作るのでいっぱいいっぱいなので。炊きたてのご飯と共に正座して食する。
Comment by テンタ @ 2010/10/23 6:41 PM
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