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泣き方も、笑い方も 2009-2010

もう少し、ジュヌビリエとパリのことを書きたいのですが、 ほんとうに恥ずかしいことに、上手に思い出を整理できていません。
ちょっとだけ、一息ついてから、また、お世話になった方、出会った方を紹介してゆけたらと思っています。

実家以外で迎えたお正月は、初めてで、なんだか今頃になってやっと新しい年が明けたような気がしています。
ひとりだけ時間においてけぼりをくらったような、少し、無様な一月。
そんなこと、言っている場合ではないのだけど、帰国してからのこの数日、圧倒的な懐かしさと寂しさの中で、ご飯を食べ、人に会い、笑い、眠り、積もった仕事をつついては溜息。

なんだろう。
あんなに笑ったはずなのに、この圧倒的な孤独は。寂しさは。
あのジュヌビリエの町で、私はもう十分、孤独を噛みしめたつもりだったのに。
オリザさんが、「作家を育てるには、圧倒的な孤独が必要だ」というようなことを以前言ってたような、と思いながら、しめしめってとこじゃないのよ、ラッキーじゃないのよ、と自分自身を励ましていたのに。

日本には、待っていてくれる人がいるという希望。
遠くから見れば、夜の海に揺れる灯台の明りのように、強い希望だったはずなのに、今、目の前にあって手を伸ばしてみれば、触ることもできない遠くて冷たいもののように感じる瞬間がある。
そこに、確かなぬくもりが、存在しているのに。
ひとが、帰る場所を知るために旅をするのであれば、私にはもう一度旅が必要なのだろうか。
帰巣本能は、男だけのものではないけれど、私には元々、巣なんて用意されてなかったのかもしれない。と、また、被害妄想が始まる。
岬を見失った小舟の上で、ただ言葉もなく揺れている夜。
泣き方も、笑い方も、もっと上手だったはずなのにね。

私は、貴方のことなんて結局のところ何も知らないのだ。
だけど、泣くことも笑うことも、ここでしかできない。

少し、疲れてるのかな。

さーて、本年の小夏さんは!
と、無理やりサザエさん風に混ぜっ返してみるよ。

昨年は、活動の頻度をアップして少し駆け足だった2009年・・。

3月「恋女房」という短編での<15minutesmade>への参加で始まり、 6月の「こころ」(夏目漱石・原作/726への脚本提供)、8月の「花とアスファルト」、12月の「午后は、すっかり雪」と、3本の長編新作を書いた。
「こころ」と、2008年12月上演した「雨と猫といくつかの嘘」の2本が、それぞれAAF戯曲賞、劇作家協会新人戯曲賞、の最終候補になった。
私にしては珍しく、迷うならいっそ臆せず飛びこんでゆくという、そういう年だった。
<15minutesmade>では、Mrs.fictionesをはじめ、東京ネジさんや、DULL-COLORED POPさんなど、今でも交流の続く新たな友好関係を持てたのは大きかった。
他の作品群も、原作からの翻案・劇作、新たな演出的試みなど、得るものが多かったように思う。

フランスでの年越しを挟んだ2010年。
テアトル・ジュヌビリエでのパスカルさんの現場が今年最初の現場となったわけだが、本当に得るものが多かった。
得たものの結果は、ぜひ10月の宮崎県立劇場での公演を見ていただきたい。
本年最初の活動は、3月・王子小劇場のキコへの出演。久々の女優業(!)。
6月、9月にも、青☆組としての企画を打つ予定です。
ちょっぴり、よろめきながら始まった2010年ですが、今年も積極的に行きたいと思います。

どの企画も詳細を随時アップしてゆきますので、どうか、痛い子代表・吉田小夏と、青☆組の2010年を、温かく見守っていただけたら、こんなに心強いことはありません。

写真は、ジュヌビリエ一軒目のアパートでの夜明け。
私は、この光景を、一生忘れないだろう。
例え、全ての恋を忘れたとしても。

小夏
profile * 小夏の呟き * 22:11 * comments(1) * trackbacks(0)

コメント

この記事、絶対、近況と演劇活動とでふたつにわけて投稿する方が読みやすいだろう??
って、自分でも思いましたが、こういったことがあんまりにも表裏一体で、切り離せなくて、そんな中で泳いでゆくのさ、この人生を、おまえさんはなっ、てことの証明と覚悟として、あえてこのままエントリー。
Comment by 小夏 @ 2010/01/29 11:53 PM
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