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ファビアン君

彼は、今回の市民出演者のファビアン君。

肩に手がかかってるのは、気にしないでください。「コナツー、写真、一緒にとろうよー!」って言われて「うん、いいよー。」って言うと、男女問わず皆さん肩を抱き寄せてくれたので、文化の違いを感じました。
アイサツでホッペとホッペをくっつける国だもんね。でも、ちょっと笑顔が固いワタクシです。

ファビアン君は、私や多田君がやった自分達の舞台作品のプレゼンを見て、とても興味があったようで、後日、終演後にロビーのカフェで質問責めしにきてくれました。
英語が上手で、凄く話しやすいシャイで優しい青年です。
普段は、子供向けにビデオ撮影のカメラワークのワークショップをしているそうで、映画が大好き。
私の作品に興味を持ってくれたのも、座卓があって床に座って話している様子が、どうも小津映画を連想させた模様。
「畳というのは、素晴らしいアイテムだと思うんだ。それだけ多くを語っている。君は小津も黒澤にも影響を受けてるの?彼らは本当に凄いよね。」と熱く語っていました。
ヨーロッパで日本人だって言うと、映画好きの人には必ず小津、黒澤について意見を求められるって聞いていたけど、本当だった。
英語が上手いとはいえ、突っ込んだディスカッションはやっぱり少し大変そうで、メールで意見を交換しようね、ということになりました。
海外にペンフレンドを持つのは勉強になりそうなので望むところです。

帰り道が一緒になったので、暗くて危ないしでしょって言って他の出演者と連れ立って、途中まで送ってくれたのですが、道すがらファビアン君、語る語る。
「パリはどこ行ったの?」って言うから、「ここと、そこと、ロダン美術館に行ったよ。」と言うと、
「ああ、あそこは素晴らしい、君は”地獄の門”は見た?」
「うん、見た、凄かった、人が沢山散りばめられてて。」
「あそこに、考える人のモチーフがあったでしょ?」
「あった、一番上のところね。」
「あれは、地獄の門の一部だったのが先で、そこからあの人物がクローズアップされて考える人が生まれたんだよ。」
「へー!」
「でも、あれ、半分はカミーユクローデルが作ってるらしいよ。」
「え、そうなの?」
「カミーユクローデルは、公私共にロダンのパートナーだったでしょ?あの作品では特に半分以上の人物を担当してるらしいよ。」
「カミーユクローデルに凄く興味があるの、それでロダン美術館に行ったのよ」
「彼女のストーリー知ってる?」
「うん。ロダンとの愛に破れて、自分の作品を殆ど叩き割ったていう話に興味があって。」
「それは、一種の自傷行為だと僕は思うんだよね。」
ファビアン君、かく語りき。
他にも、モンマルトルの歴史についてとか、結構教養深い話を沢山聞かせてくれました。

そんなファビアン君の今日の詩は「モン フィス・・」で始まっていた。「息子よ」って意味。
そこだけは私にもわかったので、「息子がいるの?」って聞いたら「今はいないよ、いつか欲しいけど。あれは未来の息子に向けての詩なんだよ。」って、あらまぁ、ロマンティック。
ファビアン君、暗い夜道で心細いところを助けてくれてありがとう。
いつの日か、君が素敵なパパになれることをお祈りしていますよ。

小夏
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