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クレモンティーヌ

「ソワレの前に、待ち合わせして、お茶しよう。」って、出演者のクレモンティーヌが誘ってくれて、パリのマレ地区にあるカフェに行きました。
クレモンティーヌは、小さな柔らかいオレンジのことで、ずばり日本で言うところの蜜柑のこと。
みかんちゃんは、以前オリザさんのパリでの作品に出たこともあって、片言の日本語で話しかけてくれたり優しい方です。
おまけに英語が聞き取りやすいので、今日は久しぶりにコミュニュケーションの喜びを噛み締めました。

多田君達が帰国してからは、唯一の日本人出演者で歌手の美恵子さんが時々日本語で話しかけてくれる以外は、えらい凄い難しい発音で英語を話す(妙に、ぺちゃっとした発音。わっかんないよ!)演出助手のジルと細々と会話したり、パスカルが「コナツ!サバッ?かわいいでーすっ!」って挨拶してくれたりするが、いわゆるがっつりした会話もなく・・。
街中では四六時中フランス語で話しかけられ続け、ディスコミュニケーションの嵐にちょっとノイローゼな気分だったのも事実。
まぁ、こっちは英語と日本語で、相手はフランス語で無理やり会話を繋ぐ技術はついたけどね。
だけど、今日クレモンティーヌと沢山おしゃべりして、ああ、私は、言葉を介した交流がとても好きなんだ、と改めて気が付いた。

言葉を過信しちゃいけないし、究極を言えば、最終的には言葉がいらなくなるんだけどさ、でも、言葉を交わす事は、音楽を交わしたり、贈り物を交わすのと同じように、ある種の信号の交換に違いないのだ。
体を交わすことは、たやすい。
でも、信号だけを交わして、気持ちよくなれる相手は限られている。
たぶん、それがコミュニケーション能力や感性、波長や相性ってやつなんだろう。
帰国したら、英語も仏語も真面目にやりたい。
交わせる武器は多い方がいい。

レモンパイはちょっと甘かったけど、林檎のタルトは絶品だった。
カプチーノは温かくて、クレモンのミントティーからは良い匂いが登っていた。

クレモンティーヌは、若く見えるけど、もう結婚(正式には、結婚に近い契約。フランスは籍の入れ方が色々あるらしい。)していて、2歳の女の子がいるんだって。驚いた!
最初は、今回の芝居の話とか、普段どんな活動をしてるとか(クレモンちゃんは女優以外に自分でも作・演出してて、コンサートと演劇の間みたいな作品作ったりしてるらしい。)、演劇の話をしてたんだけど、彼女と彼が、思い切って郊外に家を買ったって話を聞いたら、後はもう完全に恋バナになってしまった。
彼氏さんは、アニメ映画のディレクターらしいのだけど、クレモンとの馴れ初めを色々聞いてたら、凄くドラマチックで面白かった。
ここでは、プライバシーの為に一応伏せておく。
私も、ついつい、で、それで、どうしてパリのどこそこに行ったかっていうとね、Because he have been to there when he was student of 〜..ほにゃららほにゃらら、みたいな話をしてしまって、そういう話を出来たのが本当に久しぶりだったので、嬉しくて凄い沢山話してしまった。
クレモンちゃんには、「Wow, It's soooo girly」って笑われたけど、だって、ほらまだ beginning だからっておどけて言ったら「私は10年経ってるから、今じゃ、電話でも”ベイビーの面倒みといて!”ガチャンってしちゃう時があるのよ。でも私は、時間がたってもdesireを感じていたいし、努力すれば愛は less することはないって、思ってるんだけど、うん、努力したいと思ってるのよ・・彼は、うーんどうかな。どうだろ。」
いやいやいや、ベイビーちゃんもいるし、家買うってのは相当覚悟がある証拠でしょう。
でも、クレモンちゃんは、彼との正式な結婚を夢見ているんだって。
目をキラキラさせて言ってた。
古今東西、愛の問題は少し複雑。そのことは、変わらない。
ガールズトーク炸裂なパリの午後。
外はしっとりと雨でした。

小夏
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