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コトノハ舞う秋

今日は、DULL-COLORED POP vol.9『プルーフ/証明』『心が目を覚ます瞬間〜4.48サイコシスより〜』の4.48の方の稽古に初めて顔を出した。
出したといっても、主に谷君と上演台本について語り合っただけなのだけど、久々にかなり言葉を選びながら話した。
ひとつの作品をトピックに話をすることで、自分の勉強にはなっているんだけど、でも、なんだか、自分がちょこっとでも作品に加担できるのかは未知数で不安。一応、演出協力という欄に名前を載せてもらっているのだが・・。
今は、敬愛する人の役に立ちたい、という気持ちだけがある。
きっと面白い作品になるという予感だけはあるので、皆様、ぜひ。

英語の原作を読んでいるわけではないけど、谷君の翻訳には透明感を感じ、言葉がちゃんと言葉としてそこにあるのが、一読してわかった。
私は、英語を自在に扱えないから、翻訳された台本の良し悪しを本当にはわからないのだけど、作家だから日本語の温度はわかるつもりだ。
翻訳された言葉で、私がいつも一番気になるのは、抽象的な言い方になるが、言葉が原作の情報伝達としてツールのように存在せず、独立したアイデンティティとして存在しているかどうか、だ。
原作の情報を他言語に置き換えている作業を感じてしまうと、私はあまり楽しくない。

英語には英語でしか言えないことがあり、日本語もしかりであり、全ての言語においてそのような要素があるのだと思う。
それが、言葉だからだ。
だからこそ私は、英語ができるとか、フランス語ができる、ということを超えて、(できるのは前提なんだけど)劇作家として、言葉のプロとして言葉に命を吹き込む表現ができるような若い翻訳家がもっと増えたらなぁと思う。そうしたら、演劇界がどんなに豊かになってゆくだろうと思う。
でも、いそうでいないので、谷君にはオリジナルだけじゃなく翻訳という表現も、ぜひ続けて欲しいなぁ、そっちでもバンバン活躍してほしいなぁ、と陰ながらエールを送らずにいられない。

帰り道に夕飯の材料を買って帰った。
上水道の脇の小道に、一足早い落ち葉が舞い散っていた。
言葉、言葉、言葉・・あとは、沈黙。
家に帰ったら、むしょうにピアノが聴きたくなって・・。よくわかんないけど、聴いたら泣きたくなった。
嘘。ホントのことを言うと、泣いた。実は、今日一日、ずっと泣きたかったのだと思う。
たぶん、秋だから。

小夏
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