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みずたまりの深さ

芝居の打ち上げの後半には、なぜか必ずといってよいほど恋の話が顔を出す。
深夜特有の揺らぐようなテンションのせいか。
はたまた、お酒との相性がよいのだろうか・・。
今回も、出演者のひとりに久々に恋人ができたということで、深夜モードの私たちは、まぁ、中学生かいっていう位にはしゃぎきって馴れ初めを聞いたのだった。

唸ったり、腹を抱えて笑い転げたりした末に、いつのまにか女優陣の恋愛考察に話が発展。
若い衆の比較的健康な恋愛論に耳を傾けてみたりするも、もうひとつ身に沁みてこず・・。
逆に「恋愛っていうのは、キラキラ明るいものじゃなく、“業”の深いものだという気持ちがあって・・。」とか「同業者と恋愛とかしちゃうと、刺し違えるような気持ちで向き合うことになるんじゃないかと思ってしまって怖い。」「結婚した後、一度も浮気しない男子なんていないと思う。」など、暗い持論を展開しまくり、若手に引かれる。

結論として「小夏さんは、もっと信頼できる誠実な男の人を見つけた方がいい。」と、若手女子に一喝されてしまった深夜2時。
いやね、違うのよ。今までお世話になったEX恋人の皆さん、なんやかやあっても信頼していたし、感謝もしている。
だけど、同世代の友人達が、結婚したり婚約破棄したり離婚したり再婚したり、っていう、多くの山を登り多くの川を渡る姿を、丁度一通り目の当たりにしたお年頃でもあって・・。

自分でも、よく分かっているのだ。
“業”だの、“刺し違える”なんて単語を、ひょいと繰り出している時点で、恋愛的には敗者なのだ。殿方は、最初面白がったとしたって、最後には遠ざかるのだ。
何があっても余分に言葉にしたりせず、「観音様」みたいに、すうっと微笑んでいられるような女・・。
最後に幸せを手にするのは、やはりその手の女であろう。
微笑みの下に何があっても。隠しきったものの勝ち。

水たまりに飛び込むみたいに、ぼちゃんと気楽に恋に落ちれたらそれも楽しかろうな。
ぼちゃんっと飛び込んで、無邪気に濡れて、水しぶきを浴びながら笑っていられるような。

でも、水たまりを覗き込んでは、「この下には、光が届かない程青い、深い深い海があるのだ・・。」と足をすくめてばかりいる。

平和な水面には、今日も空の雲が映っている。

まぁ、芝居のことで日々もがいているシーズンには、こんな平和な状態も、十分にありがたいのも真実だ。

写真は、打ち上げの夜のヒトコマ。
ぷくじゅこと福寿奈央さんが、差し入れにいただいた高級ゼリーを掲げているところ。
ちょっと聖母みたい。
この直後には、聖母は腹を抱えてゲラゲラを笑い転げていたのだが・・。

小夏
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