インドのお后様の話
2010.10.16 Saturday
一番大切なものについて、考えてみる。
甘たるいことや、キザなことが、色々言えそうな気がしてくるが、ここでひとつ高校生の時にシスターに教えてもらったインドのお后様の話を思い出してみたい。
昔々、若いインドの王様が后を迎えました。
初夜の晩、王は新居となる王宮の白い大理石のバルコニーに新妻である后とならび、星空と地平線を眺めていました。
「后よ」王は言いました。
「君にとって、この広い世界の中で一番大切なものは何かね?」
后はしばらく考え、言いました。
「王様、私は“それは王様です”、と言うべきなのかもしれません。でも、正直に申し上げれば、一番大切なものは私自身ですわ。」
王様は驚きましたが、深く静かにひと呼吸した後、こう言いました。
「后よ、よく言った。私はお前を信じる。私は、賢い女を妻にもらい満足だ。」
道徳の時間のお話みたいだと思われただろうか。
または、后をしたたかな女と見ただろうか。
インドは男尊女卑の強い国である。
昔話とはいえ、そういった風土の中で、この后の発言は想像以上に大胆なのだ。
そして、それを受け止める王様は随分懐が深いと言える。
この国は、ふたりの結婚によりきっとますます栄えただろう。と、私は信じたい。
もっと、もっと、自分を大切にしたい。
それは、自分に大してより妥協しないことにも通じるし、自分に厳しくなるということにも通ずるのだ。理想を、今一度掲げたい。
大切にすることと、甘やかすことは違うのだから。
遅咲きの自分だけれど、その分、自分らしい花を咲かせようと思う。
2010年も残すところあと3ヵ月だが、過去最高に盛りだくさんだった秋までを思い返し、噛み締めて、まだまだ、自分には自分を育ててゆけるはずだという確信を得た。
誓いというものは、神に向けるものでも、星に向けるものでもない。
ただ、自分自身に向けるものだ。
祈るように。
ほんとうに欲しいものを見極め、あとのことは潔く手放してゆこう。
今、その勇気を。
甘たるいことや、キザなことが、色々言えそうな気がしてくるが、ここでひとつ高校生の時にシスターに教えてもらったインドのお后様の話を思い出してみたい。
昔々、若いインドの王様が后を迎えました。
初夜の晩、王は新居となる王宮の白い大理石のバルコニーに新妻である后とならび、星空と地平線を眺めていました。
「后よ」王は言いました。
「君にとって、この広い世界の中で一番大切なものは何かね?」
后はしばらく考え、言いました。
「王様、私は“それは王様です”、と言うべきなのかもしれません。でも、正直に申し上げれば、一番大切なものは私自身ですわ。」
王様は驚きましたが、深く静かにひと呼吸した後、こう言いました。
「后よ、よく言った。私はお前を信じる。私は、賢い女を妻にもらい満足だ。」
道徳の時間のお話みたいだと思われただろうか。
または、后をしたたかな女と見ただろうか。
インドは男尊女卑の強い国である。
昔話とはいえ、そういった風土の中で、この后の発言は想像以上に大胆なのだ。
そして、それを受け止める王様は随分懐が深いと言える。
この国は、ふたりの結婚によりきっとますます栄えただろう。と、私は信じたい。
もっと、もっと、自分を大切にしたい。
それは、自分に大してより妥協しないことにも通じるし、自分に厳しくなるということにも通ずるのだ。理想を、今一度掲げたい。
大切にすることと、甘やかすことは違うのだから。
遅咲きの自分だけれど、その分、自分らしい花を咲かせようと思う。
2010年も残すところあと3ヵ月だが、過去最高に盛りだくさんだった秋までを思い返し、噛み締めて、まだまだ、自分には自分を育ててゆけるはずだという確信を得た。
誓いというものは、神に向けるものでも、星に向けるものでもない。
ただ、自分自身に向けるものだ。
祈るように。
ほんとうに欲しいものを見極め、あとのことは潔く手放してゆこう。
今、その勇気を。