雨上がりの空
2012.05.06 Sunday
そして見たとたん、忘れられなくなりました。
日々、目にする風景が、
言葉を交わす人々が、
とるにたらないように見えるようなことも、
ちょっとした温度も味も、
暮らしの中の時間の積み重ねの中にこそ、自分の作品を紡ぐときの欠片があるんだな、と常々思う。
人生の中で出会う人と、生活の中で出会う人は違う、と誰かが言っていた。
学生の時、大事な友達にいかにあなたが大事かということを伝えようとして、その言葉を引用した。
「君は、僕が、人生の中で出会った人なんだ」と。
今思えば気恥ずかしい。若さである。
その友人とも、もう久しく会っていない。
生活の中で出会う人、というのは例えば行きつけのスーパーのおばちゃんを思い出す。
顔を知っていているけど、直接話をしたことは、無い。
その人がある日を境にスーパーから消えても、私は気がつくかもしれないし、気がつかないかもしれない。
もし、気がついたら、生活の中で出会っていた人が、人生の中で出会った人となるのかもしれない。
劇場のお客様はどうだろう?
直接言葉を交わしていなくても、人生の中で出会った人、という気がしてならない。
作品を介して出会う、というのはとても不思議なものだ。
だからこそ、面白いのだと思う。
今回は様々な試みをしている。
その試みとどのように出会っていただけるのか、今からドキドキしているのです。
私はあなたを、うまく化かせるかしら??
青☆組 vol.16
『キツネの嫁入り』
2012年5月25日(金)〜6月3日(日)
@こまばアゴラ劇場
作・演出 吉田小夏
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