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目を、とじてみる。

このところ、何を着ればいいのか悩ましい。
夏のような真昼の日差しと、日が落ちた後の寒さに、翻弄されてしまう。
結局、薄着すぎたり厚着すぎたりして、残念ながら少し風邪気味です。

風邪気味な上、執筆の時期は肩も腰も凝りやすいので、今が盛りの野草のどくだみを摘んできて、薬湯のお風呂を試している。
これが、温まってなかなかいい。漢方では十薬ともいわれるどくだみ、さすが。どくだみは、手作り化粧水もつくれるらしい・・。
と、どくだみに妙に心惹かれたりもしていますが、私は今、『モモ』の上演台本に向かい合う日々です。

『モモ』は、としまアート夏まつりで上演されます。子供と大人が一緒に観るお芝居です。
とても楽しみな企画なのだけど、名作を原作に戯曲を書くことについて、予想以上の格闘が続いている。
たいへんなのはわかっていたけど、ふと、考え込んでしまう瞬間が多い。
瞬間がいつのまにか数時間になっていたりもする。
こんなことは書き物をしていれば、いつもありうることなのだけど、時間が過ぎるとどうしても弱気になってくる。
や、弱気くらいで動揺していてはいけないのだ。
強がりすぎて疲れてしまうのも、またよろしくない。
そもそも自分が、むやみやたらと強がれない人物であることを、そろそろ受け止めていかなければならないとも思う。

また、話がそれてしまった。
こんな有様ではあるが、悩みつつ試行錯誤しながら取り組む中で、『モモ』の世界に救われている自分もいる。

特に、耳を傾ける、ということについて。
モモは、聞くことにかけては類まれなる力をもっている。
その聞き方は、肯定でも、否定でもなく、共感で寄り添うのでもなければ、客観で突き放すのでもない。
目の前にあるものを、じっと見つめるように、ただただ無心に相手を受け止め続けているような、そんな聞き方のように思う。
それが、本当の意味で見つめ合うということなのかもしれない。

全身で、世界に耳を澄まそうとしてみた。自然と、目をとじてしまった。
すると、湯水のように暮らしの中に溢れている情報から、少しのあいだ開放される。
肩の力が抜け、優しい気持ちになるのがわかる。
・・目から情報に触れ続けることは、本当に疲れることらしい。
一瞬でも離れると、はっとそのことに気がつく。

目を閉じ耳を澄ますことが、こんなに身体に優しいことだなんて忘れていた。
私は最近、波のようにやってくるニュースや情報に負けて、大切なことを少し忘れやすくなっているようだ。

よくない。
深呼吸して、今日も、そっと目を閉じてみる。

 
吉田小夏(Conatsu Yoshida) * 小夏の呟き * 13:31 * comments(0) * trackbacks(0)
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